雲呑を背にして  

~ボードゲームを徒然に~

「ドロヘドロ原画展~林田球の世界~」に行ってきました(レビュー・感想)

ドロヘドロ原画展」大阪開催にむけて

皆さんこんにちは、雲吞堂です。

今日はタイトルにもある通り、2月22日(土)~3月1日(日)に開催された、「ドロヘドロ原画展」東京会場についてのレビュー記事になります。

dorohedoro.gengaten.com

 

 

 

元々東京・大阪の2会場で、時期を分けての開催を予定していた原画展ですが、

大阪会場での開催は、残念ながら延期になってしまいました。

この度、5月20日(水)から5月30日(土)まで大丸ミュージアム<梅田>にて開催を予定して おりました「ドロヘドロ原画展」につきましては、政府からの緊急事態宣言の発令により、開催を延期することを決定いたしました。

                        (公式ホームページより引用)

 

コロナウイルスの動向を見つつ、2020年夏ごろに再度開催を予定しているようですので、東京会場に行けなかった方や、これからの大阪会場の開催を楽しみにしている方のために、レビューを書いていきたいと思います。

 

ドロヘドロ」とは?

知らない方もいらっしゃるかもしれませんので、簡単に作品の紹介。

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ドロヘドロ原画展 メイン絵

 

ドロヘドロ」は、作者の林田球先生により、2000年から2018年まで、「月刊IKKI」や「ゲッサン」などで連載をされてきた漫画作品です。

 

魔法使いにトカゲ顔にされてしまった大柄な男カイマン(上画像のマスクの男)が、友人の女性「ニカイドウ」と共に失った記憶を取り戻すまでの話を描いており、ダークでグロテスクながら、どこか憎めないコミカルなキャラクター、謎が謎を呼びながらも少しづつ核心に近づいていくストーリーなど、23巻をもって完結した今も熱狂的なファンが多い作品です。

その後、完結から2年の時を経て、2020年に突然のアニメ化。今年の1月頃からNETFLIXで独占配信されました。現在はこちらから入った方も多いかもしれませんね。

 


TVアニメ『ドロヘドロ』PV

(一部グロテスクな表現があります。苦手な方は注意!)

 

原画展、すごいぞ!というお話

作品について語りだすと止まらなくなってしまうので、そろそろ原画展の話をします。

私が行ったのは東京会場の2月24日(月)で、開催から3日目でした。初日は開始から人がごった返す状況だったみたいですが、この3日目は整理券の配布があったからか、祝日にも関わらず入場前に少し待たされたくらいで済みました。

朝10時頃に整理券を受け取り、入れたのが11時頃の回。中の時間制限はありませんでしたので、1時間~1時間半程度かけて、じっくり見て回ることが出来ました。

 

さて、林田先生直筆の絵を見るのは、高校生のころからドロヘドロを追ってきた私にはそれだけでたいへん感慨深いものがありましたが、折角なので凄さが伝わりやすいよう、4つの項目に分けてこの原画展の良かったところを解説します。

なお、この原画展では殆どの作品が写真撮影可です。いくつかピックアップした写真は、全てこちらの会場のものになります。

 

1.林田先生の肉筆・アナログによる絵の迫力!

ドロヘドロ」という作品は、ストーリーももちろん面白いのですが、まず目を引くのはその独特な作画表現でしょう。作者の林田球先生は美大出身と言うこともあり、PCソフトを使ったデジタル作画ではなくアナログ・肉筆で絵を描いていらっしゃるので、直に絵を見るとその力強さを味わうことができます。特にカラーの絵については、絵の具による厚塗りを繰り返しながら色を付けているようで、単行本では分からなかった、物理的な「絵の厚み」があることに感動しました。

 

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人気キャラ「心」の初登場カラー。効果音や血しぶきの迫力がスゴイ。

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 アイスクリームの溶け出し方が絵の具の垂れたような表現と相まってすごくリアル。

2.作画工程がわかる、下書き段階の絵が見られる!

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主人公カイマン 下書き段階

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完成後 細部が下書きと異なる

 

ふつう、マンガの読者は単行本という形で、完成した絵しか見ることができません。しかしながら、この原画展では、林田先生がどんな形で作品を作り上げていくのか、という一端に触れる事が出来ます。原画展のメインとなっている雨に打たれるカイマンの絵(作品紹介画像)については、原画展の会場内で公開されている動画で、作画工程を見ることができます。本当に一からこの絵を描いているんだ・・・と、当たり前のことなのですが、いざ目の当たりにすると感慨深いものがありました。ぜひ自分の目でご確認ください。(この動画は、撮影禁止でした)

 

3.作者の直筆コメント!

実はこの原画展、公開されている原画の多くに、作者である林田先生ご本人のコメントが用意されています。敢えて原画の写真は載せず、コメントだけご紹介。

 

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身も蓋もないコメント。

 

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 唐突に始まる野球回は 林田先生の強い希望で書かれた模様

 

他にも沢山ありますが、楽しみを奪ってしまうのは申し訳ないので、

この程度に留めておきます。いつかの大阪開催までお楽しみに!

 

4.ドロヘドログッズの豊富さ!会場限定スケブはファン必見!

最後は、グッズについて。かつてドロヘドロのグッズは、

ドロヘドロ - MHz SHOP | メガヘルツショップ さんが数多く販売していたのですが、現在はほぼすべての商品が品切れになっています。

当時は学生でなかなか手が出せなかったこともあり、私が持っているのは、

奇譚クラブさんよりガシャポンで発売された「ヘッドマスコットコレクション」のカイマンと恵比寿のみでした。

 

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お気に入りの恵比寿は3DSのストラップにしています。(そのまま)

しかし!ここでアニメ化されたことにより、

ナタリーストアさんで関連グッズの取り扱いを開始。

store.natalie.mu

 

この原画展には、ナタリーストアで販売しているグッズも一部置いてあり、

会場に入れたのが比較的早かったのもあるのか、色々と購入することが出来ました。

 

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買ったものを並べるとこんな感じ

ドロヘドロ 空腹虫コーチジャケット(左上)

ドロヘドロ スケッチブック(上中央)

ドロヘドロ 空腹虫パーカー(右上)

ドロヘドロ マスクピンズ(右上パーカーの上)

ドロヘドロ アクリルスタンド(右上パーカーの上 恵比寿)

ドロヘドロ カイマン2way バックパック(中央)←これだけ通販にて購入

ドロヘドロ クリアファイル(2種)

ドロヘドロ 豆皿(ギョーザ男)←写真撮り忘れ          etc・・・

 

特におすすめは、会場限定販売のドロヘドロ スケッチブックです。

 

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スケッチブック表紙

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スケッチブック背表紙。かなり分厚い。


林田先生がアイディアを記載したスケッチブック19冊をひとまとめにしたもので、

写真のとおり2cmほどの幅がある分厚い本です。

 

値段は¥4,500+税とお高めですが、各キャラの初期設定やラフ画、当時のストーリー展開の予定など、林田先生の頭の中の一編がそのまま書かれていると言っても過言ではありません。ドロヘドロの事を隅々まで知りたいんだ!というファンの方は、早めに会場に行って確保するのをおすすめします。(結構重いしかさ張るので、買う場合は持ち運び用のバッグ等はあった方が良いです)

 

まとめ

色々と書いてきましたが、個人的に大満足の内容でした。

生で見る林田先生の原画は本当に凄いし、グッズも買える・・・!

単行本を買っている方だけではなく、アニメからファンになったという方も、ぜひ訪れてみてください。

ただし、完結までの内容がネタバレになりますので、そこは自己責任で。

 

最後に、延期となった大阪での開催が無事行われることを心から祈っています。

コロナウイルスの一日でも早い終息を願って、ゴールデンウィークNETFLIXに登録し、家でドロヘドロのアニメを見ましょう。大変作りこまれてて良い出来なので。

 

それでは、雲吞堂でした。

 

 

 

ドロヘドロ(1) (IKKI COMIX)

ドロヘドロ(1) (IKKI COMIX)