雲呑を背にして  

~ボードゲームを徒然に~

ボードゲーム紹介 「Shadow Raiders -シャドウレイダーズ―」 誰が敵で誰が味方か!?

こんにちは、雲呑堂です。

今日は最大3陣営に分かれて戦う正体隠匿型の殴り合いゲーム「Shadow Raiders -シャドウレイダーズ―」の紹介です。

訳も分からぬまま倒した相手が味方だった!気づいたら周りには敵しかいない!

生き残るには相手の正体を掴むしかない!!

 

 

 

バージョンがいくつかあるのですが、今回はGroupSNEからリメイク版で出たものを

紹介します。ルールは複雑ではないですが、最大8名まで可能となるプレイ人数によって戦略ががらりと変わる奥深いゲームです。

 

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作者:Yasutaka Ikeda

プレイ人数:4~8人

プレイ時間:60分(人数により変動します)

こんな人におすすめ:推理戦や心理戦をやってみたい人 

 

 

  • ゲームの準備

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 このゲームはまずエリアボード(左)とダメージボード(右) を次のように準備します。

この時エリアボードは好きな組み合わせで組立ててください。

 

 

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次に黒のカード(左)、推理カード(中央)、白のカード(右)をよくシャッフルしてボードの横に種類別に置きます。それぞれのカードについては後程説明します。

 

各プレイヤーは好きな色を決めたら、その色のコマ2つを取り、ダメージボードの

NO DAMAGEマスに置きます。

 

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ここからがこのゲームのポイントになる部分です。ゲームのストーリーは、怪物であるシャドウとそれを討伐するレイダーズが争う戦場があり、それに巻き込まれた民間人のシチズンも加わってそれぞれの生き残りをかけて戦うというものです。その為ゲーム自体もこの3陣営に分かれて戦うことになります。また設定上、シチズンは自分の生存のためには怪物であるレイダーズにも協力することもあるわけです。

 

準備の説明に戻ると、先ほども言ったようにシャドウ、レイダーズ、シチズンという3つの陣営がありますが、プレイ人数が4人以下ならシャドウとレイダーズのみ、5人以上ならそれにシチズン を加えたそれぞれの陣営別のキャラクターカードを裏向きでシャッフルし、プレイ人数に応じたキャラクター内訳別にカードを取り、またその取ったカードをシャッフルして1人に1枚ずつ裏向きに渡します。

 

各プレイヤーは自分に配られたキャラクターカードを確認します。

上の図を参考に説明しますが、左上が自分がキャラクター及び陣営で右下のHP分のダメージを受けたらゲームから敗北、勝利条件を満たせば勝ち上がりになります。また各キャラクターは最下部にある通りそれぞれ固有の特殊能力を持っています。プレイヤーはこのキャラクターを駆使して勝利を目指します。

 

ここで重要なのが、最初はプレイヤー全員がお互いのキャラクターが何かがわからないのです!基本的にはプレイヤーは同じ陣営のキャラクターカードを持つとはプレイヤーとは共闘できるようになっているのですが、その味方ですら最初はわからず、倒してみたらそれが味方であったというようなことがあり得るのです!

キャラクターの正体が公開されるのは各キャラクターが特殊能力を使用したタイミングになります。

 

  • ゲームの流れ

各プレイヤーはじゃんけんなどで順番を決め、自分の番ごとに次の3つの行動を行います。

 

(1)移動

(2)エリアボードの指示に従う

(3)他のプレイヤーを攻撃する

※1この内、(3)は1ターン目はできません

※2各キャラクターの特殊能力については発動のタイミングは別途カードに記載されています

 

  • 移動

4面と6面のダイス2つを同時に振り、出た目のマスに行きます。この時出目の合計が10の時は

好きなマスに移動ができます。

 

  • エリアボードの指示に従う

ここでは必ず移動した先のマスの指示に従わなくてはいけません。また【探偵事務所】、【大聖堂】、【ブラックミスト地区】等では対応するカードを引くことができ、その引いたカードの効果にも従います。

 

各カードを簡単に説明しますと、推理カードは相手の正体を探るカードがメインで、白のカードはHP回復や使い捨て効果の能力、黒のカードも使い捨て効果の能力と装備効果の能力カードがメインであります。引くカードは完全に運ですが、誰に使用するか等の戦略を考えることができます。

 

(3) 他のプレイヤーを攻撃する

移動の時と同様にサイコロ2つを振り、出た目の差分のダメージを自分がいるマスかその左隣のマスにいるプレイヤー1人に与えます。この時ダメージを受けたプレイヤーはダメージボード上にある自分の色のコマを移動して合計ダメージを計算し、自分のキャラクターのHPに達したら脱落を宣言します。

 

  • ここがおもしろい!

 

私が特に面白いと思うのは、正体がいつバレていくのかという部分です!基本的に推理カードなどで相手の正体を探っていき、自分の味方と敵を探しながら戦っていくのですが、序盤で正体がバレると敵から集中砲火を浴びて脱落をしてしまいます。また、頑なに正体を隠し続けても味方と同士討ちをして結局不利になったりもします。シャドウとレイダースの陣営はお互いの陣営の全滅が勝利条件になっていますが、シチズンなどは自分の勝利条件によってはどちらの陣営とも共闘できる可能性があります。タイミングをうまく読んで自分の正体と特殊能力を使用するのがコツになります!

 

最後に、このゲームはシチズンが2人以上参戦してくる6人くらいからが最も面白く感じました。多人数で集まるのが難しい昨今ですが、機会があればぜひチャレンジしてみてください!!