雲呑を背にして  

~ボードゲームを徒然に~

暑くて眠れない夜にオススメのホラー映画紹介:「ジェーン・ドゥの解剖」

 

みなさんこんにちは、雲呑堂です。

最近本当に暑いですよねー。

7月までは大した気温でもなかったのに、梅雨明けしてからずっと猛暑です。

 

酷暑を乗り切るためにはやっぱりホラー映画!ということで、最近見た中で

「これは良い!」

と思ったホラー映画を紹介します。

*ネタバレはございません。

 

『ジェーン・ドゥの解剖』

www.youtube.com

https://www.imdb.com/title/tt3289956/?ref_=nv_sr_srsg_0

 

監督: アンドレ・ウーヴレダ
(他作品「スケアリーストーリーズ 怖い本」、「トロール・ハンター」)

 

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ジェーンさんのラクガキ
 

 

 

1.ざっくりとしたあらすじ

検死官の親子のもとに急に入ってきた、警察からの検死依頼。
検死対象は20代と思わしき、身元不明の全裸女性遺体ジェーン・ドゥ(日本でいう名無しの権兵衛)。彼女を調査していくうちに判明していくいくつもの不可解な点、そして親子を襲う怪奇現象。さてこの結末は・・・。

 

 

2.ここが良い!!!

①微動だにしない死体

この曰くつきの死体(以下ジェーン)は全く動きません。ずっと、検死台の上です。洋画によくある、走って、跳ねて、ワープする魑魅魍魎達とは一線を画しています。

しかし、物語が進むにつれ、リングにおける貞子の登場シーンのように、石のごとく座し続け、物言わぬその姿勢こそが、ジェーンの怪異として最も恐怖を煽るのだと感じることでしょう。

 

②検死官親子

お歴々は既にご存じの通り、ホラー映画の登場人物(特に洋画)は往々にして、蛮勇にし愚鈍であるケースが多いです。しかし、この検死官親子は一味違います。経験豊かで優れた観察眼をもつ親(トミー)、トミーのことを尊敬し、助手を務め、美人な彼女を持つ子(オースティン)の2人はジェーンの謎について、ロジカルに考察を重ねていきます。

 

③ジェーンの謎

外見上はほとんど無傷に見えるジェーンですが解剖を進めていくうちに謎が現れます。

 

・両手足首に骨折の跡

・舌がない

・肺が焦げている

         等々

 

これらの謎が科学的に解き明かされていく過程もこの映画の魅力の一つです。

 

3.個人的感想

 アンドレ・ウーヴレダル監督の作品としては、「トロール・ハンター」を視聴済でした。「トロール・ハンター」はPOVモキュメンタリー作品の中で、私が最も好きな作品でしたので、この作品も高い期待を持って視聴しました。

 結果としては、期待値を超える面白さでした!! 前半はミステリー風味のワンシチュエーションサスペンスでありながら、後半になるにつれて、謎が恐怖へと変貌し、ホラー映画になっていく様に、グイグイと引き込まれました。テンポが良さも相まって、約100分の上演時間でしたが、30分くらいに感じる面白です。

 「トロール・ハンター」でもそうでしたが、アンドレ・ウーヴレダル監督は怪物を登場させながらも、主人公となる人間にしっかりフォーカスしているような気がします。同監督作品の「スケアリーストーリーズ 怖い本」はまだ見ていないので、この夏に見ようと思います!!

 

雲呑堂でした。