本格アブストラクトゲームの決定版!「FILLIT」の魅力をご紹介!
こんにちは、雲呑堂です。
先日、こんなツイートをしました。
2人用ボードゲームって魅力的なのが沢山ある一方で、一緒にプレイできる人がなかなか見つからないのがネックですね。FILLIT、バトルライン、ガイスター、結構あるのですが…。 pic.twitter.com/RO8dFxRqif
— 雲呑堂(わんたんどう) (@Wantann_Game) 2022年4月3日
私は割と少人数向けのボードゲームに魅力を感じることが多く、ここで書いた以外にも複数持っているのですが、中々遊ぶ機会に恵まれず、勿体ない思いをしています。
特に写真を紹介した「FILLIT」は、初めて参加した「ゲームマーケット2020」で購入した思い出の品なので、どこかで遊ぶ機会があればいいなーと思うばかりです。
そこで、今回はプレイ人口を増やすべく、この「FILLIT」というゲームの奥深さ、面白さについて書いていきたいと思います!
「FILLIT」
プレイ人数:2人~4人
対象年齢:8歳以上
プレイ時間:5分~15分
ゲームデザイン:中村良
発売:ラディアスリー株式会社
発売年:2019年
※ゲームマーケット2019優秀賞受賞作
はじめに
このゲームは、主に2人向けのアブストラクトゲーム*1です。盤面から与えられた情報が全く同じのため、奥深い読み合いができるという点が、アブストラクトゲームの醍醐味でしょう。
基本、こういったゲームは2人向けが多いのですが、全く同じルールを用いて3人プレイ、また2vs2のチーム戦も遊び方として紹介されているため、プレイ人数が2~4人となっています。
(3人プレイの様子)
私のTwitterでは2人向け、として書きましたが、真の意味で2人でしかプレイできないガイスターやバトルラインとはその点で少し異なりますね。誤解のないように!(ガイスターについては過去の記事もありますのでこちらもどうぞ)
また後ほど触れますが、「FILLIT」と全く同じコマ・ゲームボード盤を用いて遊べる、全く別のゲームがあります。こちらは3人プレイまでなので、いずれにしても、少人数向けのゲームと言って差し支えないと思います。
ルールを知りたい人はこちら
公式でラディアスリー株式会社さんが上げて下さっているページ&動画がめちゃめちゃに分かりやすいです。
↓ 公式ページ
という訳で、ルールの詳細はここでは紹介しません。
敢えて書き出すならば
1.コマを6方向のどこかに動けるところまで動かす。ストーンや、マスの端まで行ったらコマは止まる。動いた範囲にあるマスを自分のチップで埋める。
2.相手のチップの上を通ったら、相手にチップを返して自分のチップに塗り替える。
3.ストーンを6方向に動かす。動いた先のものとストーンは入れ替わる。
4.チップを全部置き切ったら勝利。
コマとストーンはどちらを先に動かしてもかまわないので、1と3はどちらが先でも構いません。
コンポーネントの紹介
今回紹介するのは、私が所有している通常版の「FILLIT」に付属しているものです。
これのほかにも全て木製コマになった「Wood Edition」、受注生産or限定販売の「PREMIUM EDITION」がありますが、コンポーネントのつくり以外は、変わらないと思います。
・ゲームボード×1
・コマ(木製ポーン) 4色×1
・ストーン(ガラス製小石) 4色×4
・カラーチップ(紙製チップ) 4色×25枚
・ユーザーマニュアル
ゲームの面白さ
このゲームが他のゲームと異なる1番のポイントは、「ストーン」の存在です。
一見、盤面に存在する障害物のようにしか見えませんが、実はこの「ストーン」こそが、このゲームで相手に勝つためのカギを握っています。
ストーンは、最初に置く位置こそ定められていますが、そこから毎ターン、1マスずつ動くことができます。そして、この「ストーンを移動させた先に何かあったら入れ替えます。」という一文。ゲームを始める前はピンときませんが、プレイしてみると様々なことに気づくはずです。
「何か」とはつまり、自分や相手のコマ、ストーン、またチップの事を指します。ストーンの操作は、自分の番の中で「コマを動かす前に」することができるので、自分が一枚でも多く相手のチップを置き換えられるよう入れ替えたり、また相手のコマの位置と入れ替わることで、次のターンの相手の動きを妨害することができます。
つまり、このゲームにおける「ストーン」とは、相手の妨害、自分の動きの支援など、アシストを行う第二のコマなわけです。
ストーンを動かしながら、どうやったら自分のチップをたくさん置けるか?どこにストーンを置いたら相手を妨害できるか?などを考えながらプレイしてみましょう。一気に面白さが跳ね上がります。
また、コマはコマを超えることができないので、相手のコマに敢えて近づくことで、相手の妨害を狙うことも出来ます。ストーンとコマを両方活用しながら、上手に相手を妨害しつつ自分のチップを置いていくのが、FILLIT上級者への1歩です。
まとめ
という訳で、今日は「FILLIT」をご紹介させていただきました。
ゲームマーケット2019優秀賞受賞作という評価は伊達ではなく、分かりやすいながらも一対一の駆け引きがちゃんとできる、普段アブストラクトゲームになれていない方でも楽しめるゲームかと思います。
また、今日は本記事では触れませんでしたが、実はこの「FILLIT」には別の遊び方があります。名前を「JAMIT」といい、チップをメダルに見立てた、ゲームセンターのメダル落としゲームのような遊び方です。公式ホームページでは、別ページで説明書が公開されています。
こちらも「FILLIT」と併せて、ぜひプレイしてみてください。
いつか、「Wood Edition」もやってみたいなあ。
それでは、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
雲呑堂でした。