とにかくサイコロが振りたい!サイコロの魅力に取りつかれた方向けのボードゲーム4選!
こんにちは、雲呑堂です。
皆さんは、ボードゲームをやっていて盛り上がる瞬間ってどんな時だと思いますか?
他人と交渉している時、良い手札が引けた時、相手の考えを見抜けた時、1人だけ上手く上がれた時…。
ボードゲームの面白さは色々ありますが、中でも私が特に好きな瞬間があります。
それが、「サイコロを振るとき」です。
サイコロって、ランダムなようでいて、時にすごいドラマを生み出したりします。
ある程度ボードゲームをプレイしている人には、思い出に残るゲームプレイや瞬間があるかもしれませんが、神がかり的なサイコロの目が出た記憶、というのは、鮮烈に記憶に残ったりしますよね。
今日はそんな、サイコロをとにかく振りたい!というギャンブラーな人向けのボードゲームを紹介したいと思います!
1.キャントストップ
画像はニューゲームズオーダー社様版です。
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:7分程度
前の記事でも紹介した、無料でボードゲームが遊べるサイト「ボードゲームアリーナ」(以下、BGA)の中でも、特にオススメのゲームです。その分かりやすさ、そして目に見える面白さから、BGAのチュートリアルでプレイするゲームにもなっています。
BGAへのリンク→
Play Can't Stop online from your browser • Board Game Arena
<ルール>
自分のターンが回ってきたら、サイコロを4つ振ったうちの2つを選び、合計値を組み合わせて共通ボードの山を登っていきます。
自分のターンには3つの数字まで選ぶことができ、選んだ数字がサイコロの合計値として出ているうちはサイコロを振り続ける事が出来ますが、同じ数字が出なくなった場合、自分のターンはそこで終了。この場合、そのターンに進んだ数字は全て失ってしまいます。
ある程度のところで「ストップ」をかけ、自分のターンを終わりにすれば、そこまでの成果はセーブされ、失いません。このため、どこまで進んでストップをかけるか?という度胸が試されるゲームとなっています。
サイコロの組み合わせ上、7が一番出やすく、2と12が一番出づらいので、山の中央(7)ほど出さないといけない回数が多く、山の端(2,12)にいくほど少ない回数で登りきれます。
最初に3列の山を登り切ったプレイヤーが優勝です。
このゲーム、友人とBGAを遊ぶ時は毎回プレイするのですが、必ず盛り上がります。何を狙っているのか周りから見ていても分かりやすいですし、いつまで振り続けるんだ?というハラハラ感が伝わってくるので、人のターンを見ていても飽きないのが魅力です。
ここで終わりにする!などと言いながら、結局サイコロを振り続ける中毒者も沢山います。(私もその一人)
ちなみに、同じ山に複数人が登る事も出来ますが、1人が列を制覇したらそこでその山はおしまいなので、ある程度慣れてくると、誰がどこの山を狙っているのか?という要素も加わり、運だけでなくちょっとした読み合いも出てきます。
サイコロの目次第で自分の思い通りにゲームが進む事は殆どありませんが、このあたりのままならなさと、上手く行った時の達成感が大変に素敵なゲームとなっています。未プレイの方はぜひプレイしてみてください。
2.ヤッツィー
Hasbro Gaming社様版。
プレイ人数:2~5人
プレイ時間:9分程度
サイコロゲーム、と一口に言っても色々ありますが、使うものがサイコロと点数計算表だけ、というゲームはこれくらいでしょう。
BGAのラインナップにもありますが、点数計算さえできれば、なんならサイコロさえあればプレイ可能です。もし、サイコロだけで時間をつぶせ、と言われたら、私は迷わずこのゲームをプレイします。果たして、そんな機会があるかどうかは分かりませんが。
BGAへのリンク→
Play Yahtzee online from your browser • Board Game Arena
<ルール>
5つのサイコロを振り、点数表に記載の役を揃えて行きます。サイコロは好きな数を選んで2回まで振り直す事ができ、役が揃ったら、計算表に点数を書き込みましょう。要はサイコロでやる「ポーカー」のようなものといえば分かりやすいでしょうか。
このゲームでは、サイコロを2回まで振り直したら、仮に何の役が揃っていなくても点数表に書き込まなくてはなりません。
例えば「4カード」の目を狙っているのに、最終的に同じ数字が2つしか出なかった、というような場合。
こういう場合は、「1の目」「2の目」など、同じ数字が揃っている分だけ得点になるマスに書き込んだり、「チャンス」という、とりあえず全部の目の合計値が得点というマスに書き込んだりして、何とか得点に結びつけます。
順番に自分の手番をプレイしていき、点数表が埋まり切ったらそこでゲーム終了です。一番点数の高いプレイヤーが勝利となります。
ちなみに、タイトルの「ヤッツィー」とは、最高難易度の「5つの目が全て同じ」という役。なかなか達成できませんが、出た場合の感動はひとしおです。
(ダイスの目が悪く他に書き込める役がない時は、出ないものと諦めて0点で書き込んだりもされる悲しい役でもあります)
運、リスクヘッジ、そして最後にやっぱり運というこのゲームは、誰もが平等に、そしてひたすらに良い目を求めてダイスを振れる、まさにギャンブラー向けのゲームと言えるのではないでしょうか。
3.まじかる⭐︎ベーカリー
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:30分程度
過去の雲呑堂の記事でも紹介させて頂いた、株式会社MAGI様作成の人気シリーズ「まじかる☆ベーカリー」より、第一作目である初代まじかる☆ベーカリーです。魔法少女となったプレイヤーが、とてもブラックなパン屋さんの見習いとなって魔法の力でパンを焼き上げていきます。
<ルール>
このゲームの目的は、パンをたくさん焼き上げ、目標点まで得点を得る事です。
パンにはそれぞれ得点があり、焼き上げるためには指定された条件のサイコロの目を出さなくてはいけません。
見てのとおり、パンを焼くための難易度は非常に高いのですが、出た目のダイスをコントロールする「魔法カード」があるので、どうにかして場に出ている全てのパンを最後まで焼き切れば得点です。一方、2回失敗したら「クビ」になり、その時点で負けが確定します。かなりシビアなシステムです。
このゲームの特徴として、「早退」というシステムがあります。
全てのプレイヤーは、クリアするべき課題である「パン」を、山札から取って確認したあと、場に置いていきますが、全てのパンを焼くのは難しい!と感じたら、途中で早退する事が出来ます。
パンを焼くのは、最後まで残った(残らされた?)1人だけ。全てのパンカードを焼き切ることが出来れば無事得点になりますが、失敗した場合はアウトカウントが進み、2回失敗の時点で「クビ」です。
このため、どこまでダイスで勝負するか?どこまでならクリアできそうか?という見極めが重要なゲームになっています。純粋なダイス勝負となる場面も多く、運が試される場面も多々あるでしょう。
失敗できないヒリヒリ感の中で、お助け要素である魔法カードを駆使し、時には組み合わせながら、クビを回避しつつ得点を得る。見た目からは想像ができないくらいシビアですが、それがこのゲームのギャップであり、面白いところでもあります。
ちなみに、交渉要素などもあるのですが、この辺りを詳しく書くと長くなってしまうので、興味を持たれた方は過去の雲呑堂の記事をご参考にどうぞ。
4.ESCAPE -the Curse of Temple-
販売はQueen Games社様。
プレイ人数:1~5人
プレイ時間:10分
最後は、少し変わり種のゲームをご紹介。
プレイヤー全員がリアルタイムでサイコロを振り、崩壊しつつある寺院から脱出する、リアルタイム脱出ダイスロールゲームです。
このゲームは私は所有しておらず、友人の家で何回か遊んだのみなのですが、
「リアルタイムで時間制限があるため、10分の専用BGMがある」「ターン制でないので全プレイヤーがとにかくサイコロを振りまくる」「しかも協力し合わないと脱出できない」という、かなりのインパクトを持つゲームでした。
せっかくのサイコロ特集なので、簡単にではありますが紹介したいと思います!
<ルール>
このゲームには、計19枚のタイルがあり、このタイルをランダムに並べていくことよって、寺院からの脱出を目指します。
銀色がスタート及び出口のタイル。黄色が通常タイルです。
最初はスタートのマスにプレイヤーのコマを置きますが、サイコロの目を振って出た結果により、新たにタイルを配置し、先に進むことが出来るようになります。
この際に必要なのがサイコロです。マスを移動する、新たにマスを置く、宝石(脱出に必要)を手に入れる・・・この全てがダイスの目に左右されます。
ダイスの目は5つあるのですが、特徴的なのは右下の「呪い」の目と、左下の「呪い解除」の目でしょう。
このゲームは上述のとおり、リアルタイムであり、手番制ではないので、上手くいくまで何回も振りなおすことができますが、呪いの目が出た場合は、「呪い解除」の目が出るまで、そのサイコロが使えなくなってしまいます。
運が悪いと手持ちの5つのサイコロがどんどん呪われてしまう負のスパイラルに陥る事もありますが、同じマスにいるプレイヤー同士はダイスの目を融通し合うことができるので、人の「呪い」を別プレイヤーが解除してあげることも可能です。
こうして、上手く「進む人」の目や「たいまつ」、「カギ」の目を出したりしながら、時に呪われ、時に呪われた人を助けたりしつつ、協力して寺院を脱出するのが目標です。
実際にプレイした雰囲気を再現すると、
「呪われて動けないから助けて!」「宝石が足りないからさっさとこっちに来てくれ!」「残り何分?このペースだとヤバくない?」「進むための目が全然でない!」「出口発見したから早く来い!!」「助けてもらったけどまた呪われた!」
などなど、騒がしいにもほどがあるプレイ感でした。ほぼ100%わちゃわちゃしますが、そのわちゃわちゃすら楽しむためのボードゲームであるという気がします。
少し値段は張りますが、落ち着いたボードゲームに飽きた人にはぜひプレイしてほしいです。
まとめ
という訳で、今回の記事ではサイコロを振って遊ぶボードゲームを4つ紹介しました。
改めてまとめてみると、サイコロというのは誰が見ても結果が分かりやすいし、振るのにも特別な技術が要らないので、運要素のあるボードゲームには持って来いという感じがしますね。
今回紹介したゲームはどれも「取っ付きやすい」「面白さが伝わりやすい」「何回も遊べる魅力がある」という3拍子揃ったゲームばかりなので、皆様も是非プレイしてみてください!
それでは、今日はこのあたりで。
雲呑堂でした。